子どもが小学校に入学すると、心配なのが登下校や習い事、友達と遊びに行くなど親と離れて1人で行動する時間が増えること。
成長が嬉しい半面、親の目が届かない時間が増え心配な部分もありますよね。
この記事では、小学生におすすめの子ども用GPSについてご紹介します。
たくさんの種類があってなかなか選べない…
GPS選ぶ時のポイントや各子ども用GPS端末の基本的な機能をまとめましたので、購入を検討されている方は参考にしてみてくださいね。
- 子ども用GPSを選ぶ時のポイント
- おすすめの子ども用GPS12選
- 子ども用GPSがもつ機能
- 子ども用GPSを持つとこんないいことが!
子ども用GPSを選ぶ時の4つのポイント
子ども用GPSは、たくさんの会社からさまざまな種類が販売されています。
機種によってもつ機能が違ったり、特徴的な機能がついていたりするものも。
ご家庭の使用目的に合ったものを選べるように、選ぶ時のポイントを4つご紹介します。
位置情報を正確に知ることができるか
子ども用GPSの機能としてもっとも大切な子どもの現在位置の把握。
正確に知れるかどうかはもっとも重要なポイントと言えます。精度・更新頻度の2つの点を確認しましょう。
精度
多くの子ども用GPSは、GPS衛星と携帯基地局を利用して位置情報を把握します。
合わせてWi-fiを補助的に使用していたり、より正確な位置を把握するために独自のシステムを併用していたりするものもあります。
屋外だけでなく、地下や建物内での位置情報の取得がどれぐらい正しく行えるのか、位置情報にずれが生じにくい仕組みになっているのかということは、子どもの現在地を知る上での大きなポイントです。
更新頻度
位置情報の更新を頻繁にできることは、子どもの現在位置を正確に知ることにつながります。
現在位置を取得する頻度はGPS端末によって異なり、概ね30秒~60分ごとに更新するよう設定が可能です。
更新間隔が短くなるとリアルタイムに近い位置を知ることができます。
逆に、長くなるとタイムラグが生じてしまい正確な位置を知ることが難しくなるので注意が必要です。
どれくらいの頻度で更新できるのかはチェックすべき重要なポイントでしょう。
どのようにして保護者と連絡がとれるか
ほとんどの子ども用GPSには、保護者が子どもの位置情報を知る機能に加えて、ボタンを押すことで保護者のスマホに通知が届くなど簡単な連絡ができる機能がついています。
機種によりどのように連絡を取れるかは異なるので、ご家庭に必要な連絡方法を備えているかは、子ども用GPSを選ぶうえで重要なポイントです。
大きく分けて3種類の連絡方法があります。
通知のみ
GPSを用いた連絡方法の主流は、子どもが端末からボタンを押したときに親に通知がいくというもの。
あらかじめ通知を受け取りたいタイミングを相談し、そのタイミングでボタンを押すよう子どもに伝えて使用することが多いです。
親からは連絡できないことが多く、その点は注意が必要です。
ルールを決めておかないと、なぜボタンが押されたのか分からないことも!
音声でのやりとり
短いボイスメッセージのやりとりができるものもあります。
「今から帰るよ」「そこで待っててね」など、保護者の声で伝えることができるので安心感は増すでしょう。
メッセージのやりとり
短いメッセージのやり取りができるものもあります。
ボタンを押すだけで定型文を送信できるものもあり、簡単な操作でメールに近い形で連絡をとれるとスムーズにコミュニケーションがとれますね。
料金体系はどうか
料金は、子ども用GPSの端末を使用している間は毎月支払う必要があるため、選ぶ際の重要なポイントです。
子ども用GPSの基本的な料金は、
- 端末代
- 月額使用料
- 保証など
の3点をチェックするとよいでしょう。
今回挙げた12の子ども用GPSは、端末代は5000円台~20000円弱、月額使用料は480円~880円。
突発的な事故などで端末が故障したときの修理代金の保証などの安心代として、月額使用料にプラスされるものもあります。
中には買い切りタイプのものもあり、その場合は契約期間中は月額無料で利用できます。
ただし、すぐに解約すると割高になってしまうこともあるので購入前によく考える必要がありますね。
中には契約時に事務手数料がかかるものもあるので確認が必要です◎
バッテリーのもちはどうか
毎日使用するものなので、バッテリーの持ちや受電の頻度は大きなポイントです。
使用頻度や家庭での充電のタイミングなどを想定して、1回の充電で何日ぐらい使用できるのかチェックしておくとよいでしょう。
位置情報の更新ペースがはやいものはすぐに充電が切れてしまい、頻繁に充電する必要がでてくるのです。
もうすぐ充電がなくなるという通知がくる機能がついた機種もあります。
小学生におすすめの子ども用GPS12選
ここでは、小学生におすすめのGPSを12機種ご紹介します。それぞれの端末の特徴を前項目でお伝えした
- 位置情報の更新頻度と精度
- 保護者と連絡をとる方法
- 料金体系
- バッテリーの持ち
4つのポイントを確認しながら、基本的な機能についてもお伝えします。
お子様が使いやすいか、どのような場面で使うのか、思い浮かべながら見てみてくださいね。
購入の大きなポイントとなる料金比較表も掲載するので、あわせて参考にしてみてください。
商品名 | 端末本体価格(税込) | 月額使用料(税込) | 2年間使用した料金 | 6年間使用した料金 |
soranome | 14520円 事務手数料あり | 539円 | 27456円 | 53328円 |
あんしんウォッチャー | 11000円 | 539円 | 23936円 | 49808円 |
みてねみまもりGPS第3世代 | 5808円 | 528円 | 18480円 | 43824円 |
どこかなGPS2 | 7480円 | 528円 | 16984円 | 42328円 |
まもサーチ3 | 5280円 | 528円 ※年額は5500円 | 17952円 16280円 | 43296円 38280円 |
はろここ | 6930円 | 580円 | 20270円 | 48110円 |
BoTトーク | 5280円 | 748円 | 23232円 | 59136円 |
みもりGPS | 8580円 | 748円 | 26532円 | 62436円 |
amue link | 5980円 | 748円 | 23932円 | 59836円 |
otta.g | 10780円 | 880円 ※音声パック80プラン | 31900円 | 74140円 |
coneco | 19800円 | 480円 | 31320円 | 54360円 |
FamilyDot | 16368円 ※2年間の使用料込 | - | 16368円 | 38368円 |
soranome
soranomeは、シンプルで使いやすさを重視した子ども用GPSです。
あんしん補償パックは、不測の事故によりGPS端末が故障したときに修理代金の一部を免除できるもの。失くしたり落としたりという日常で起こりやすいトラブルに備えられると考えると補償パック込みの料金で考えると良さそうですね。
- 携帯より安く、継続して使いやすい。
- 子どもの現在位置を知ることができて安心感がある。
- サイズもコンパクトで持ち運びやすい。
あんしんウォッチャー
あんしんウォッチャーは、auが販売している見守りに特化した子ども用GPS。
- 行動履歴確認機能:〇 直近1週間保存
- スポット登録機能:〇
アプリには2台の端末情報が登録でき、2台目は月額料金無料で使用できます。兄弟で持たせたい、学校と習いごとなどかばんごとにに入れておきたいという方にぴったりです。
みてねみまもりGPS第3世代
みてねみまもりGPSは、大容量バッテリーが特徴の子ども用GPSです。
- 行動履歴確認機能:〇 3か月前まで保存
- スポット登録機能:〇 登録数の制限なし
毎月お子様の行動範囲を自動で学習し、その範囲から外れた場合に通知でお知らせする機能も。普段と違う動きに素早く対応できますね。
どこかなGPS2
どこかなGPS2は、ソフトバンクから販売されている最初の6ヵ月月額使用料不要な子ども用GPS。
- 行動履歴確認機能:〇 最大3か月分保存
- スポット登録機能:〇 5か所まで登録可能
スマホとBluetooth接続がされていると、一定距離離れるとアプリに通知が届く迷子防止機能も付いています。
まもサーチ3
まもサーチ3は、学校安全について研究している専門家の監修のもと開発された子ども用GPS。実験、性能の改善を繰り返しまもサーチ3が生まれました。
- 行動履歴確認機能:〇 90日前まで保存
- スポット登録機能:〇 100ヵ所まで登録可能
全10種の専用ソフトカバーがあり、好きな色を選ぶことで子どもが忘れず持ち運べそうです。
はろここ
はろここは、コクヨが販売している子ども用GPS。家族の今を知ることをコンセプトにしたHello!Familyシリーズの商品のうちの一つです。
- 行動履歴確認機能:〇 90日前まで保存
- スポット登録機能:〇
シリーズ商品の「はろたぐ」はGPS端末とBluetooth接続し、持ち物につける・入れるなどしておくと、忘れたときに知らせてくれます。周辺商品も活用して家族でコミュニケーションを取ることができるのです。
BoTトーク
BoTトークは、子ども安全支援価格とうたう端末代の安さが特徴の子ども用GPS。
- 行動履歴確認機能:〇 直近1週間分保存
- スポット登録機能:〇
BoTトークの特徴は見守りAIを搭載していること。よく行く場所からお子様の行動範囲を学習します。その範囲から離れたときには通知がくるようになっており、安心感が増しますね。
- 家計に負担がない程度の使用料で、子どもの居場所が分かり安心。
- 「今ここだからもうすぐ帰って来るな」などと確認できるところがよい。
みもりGPS
みもりGPSは、日本最大級の学校連絡網サービスのマチコミが販売している子ども用GPS。不審者情報や危険な場所の情報と連携し、子どもの安全を守ります。
- 行動履歴確認機能:〇 2週間分の移動ルートが一目で分かる
- スポット登録機能:〇 100ヵ所まで登録可能
※現在完売しており、次回の入荷は2023年12月頃予定
amue link(アミューリンク)
amue linkは、ソニーが販売している子ども用GPS。世界最小、最軽量23.7g(2020年12月10日時点)でさまざまな機能があります。
- 行動履歴確認機能:〇 サーバー上に1年分保存
- スポット登録機能:〇 10ヵ所まで登録可能
端末の周辺温度を感知できるセンサーもついており、熱中症の予防や季節の変わり目の体調管理にも役立つかもしれません。
otta.g
otta.gは、音声メッセージをやりとりできる子ども用GPS。スマート防犯ブザーとも言われ万が一のときに危険な状況を共有しやすいのが特徴です。
- 行動履歴確認機能:〇
- スポット登録機能:〇
GPS端末の周辺温度を把握し、熱中症警戒アラートを通知する設定にすることもでき、熱中症の危険にも対応できます。
coneco
conecoは、テキストメッセージでやりとりができる子ども用GPSです。
- 行動履歴確認機能:〇
- スポット登録機能:〇 5か所まで登録可能
この中では端末代がもっとも高いですが、文字で見てお互いの状況が分かることで、安心感が増しますね。
FamilyDot
FamilyDotは、買い切りタイプの子ども用GPS。
- 行動履歴確認機能:-
- スポット登録機能:〇
端末から通知したり連絡をとったりすることはできないですが、位置情報の把握だけをしたい場合にはおすすめです。ランニングコストの心配もありません。
子ども用GPSの基本
さまざまな子ども用GPSを紹介してきましたが、子ども用GPSにはどのような機能があるのか?そもそもどのようなものか?実際にはよく分からない部分もありますよね。
ここでは、子ども用GPSとはどのようなものか解説していきたいと思います。
子ども用GPSとは?
子ども用GPSとは、衛星を利用して位置情報を知るための専用端末です。
衛星から発信される情報を端末で受信し、受信者と衛星の位置関係で現在地を知ることができます。
子どものGPS端末で得た現在地の情報をスマホアプリに連動させて伝えることで、親が子どもの現在地を知ることができるのです。
子ども用GPSの基本機能
では、子ども用GPSにはどのような機能があるのでしょうか。
現在地を知らせるという主要な機能の他にも、親にとって安心な機能もついています。
現在位置を知らせる
おもにGPS衛星、携帯基地局、Wi-Fiスポットを利用し、子どもの現在位置を計測します。
そして、その位置情報を保護者のスマホアプリなどで確認できます。
行動履歴を確認できる
過去数時間~数か月間子どもがどのように移動したのかを記録することができます。
落とし物をした時や友だちの家に訪問する必要があるときに役立つこともあります。
登録されたスポットへ行くと知らせる
特定の場所に子どもが出入りした時に、保護者のスマホに通知が入る機能です。
学校や習い事、友達の家など子どもがよく行く場所や行かないと約束している場所をあらかじめ登録しておくと、スマホを確認しなくても子どもの行動を確認することができます。
子どもから通知を送る・双方向に連絡をとれる
子ども用GPSは、子どもがボタンを押すことで登録した保護者のスマホに通知を入れることができます。
また、音声メッセージやテキストメッセージのやりとりが可能なものも。
子どものGPSの必要性-小学生に多い犯罪
子ども用GPSの利用を検討するときに、頭に浮かぶのは子どもの犯罪被害。
1人で行動する際に子どもが事件の被害者となってしまうのではという不安がよぎることもありますよね。
現在、13歳未満の子どもが被害者となる事件数は減少傾向にあります。
しかし、事件のなかで略取誘拐の被害数は変わらず、令和3年は事件全体の30%近くを占め最も高い割合となっています。(令和4年版 警察白書)
身近に起こりやすい声掛け事案は、誘拐や性被害など大きな事件につながる可能性があります。中学生以下の子どもに対する声掛け等の被害についてのデータでは、
- 発生時間帯は午後4時台が最も多く、そのあとに午後3時台、午後5時台と続く
- 場所は80%近くが道路上で起きている
と示すものもあります。(大阪府警察調べ)
つまり、下校時や放課後に友達と遊んだり習いごとに行ったりと子どもが1人移動することが多くなるタイミングで生じることが分かります。
通学路で注意が必要な場所や通らない方がよい道などをご家庭で確認することが重要です。
さらに、子ども用GPSを持つことで子どもの現在位置を確認でき、子どもの異変に気付いたりもしもの時に親にSOSを出したりすることができ、子どもが被害にあう可能性を少しでも低くできるでしょう。
子ども用GPSをもつメリット
さまざまなGPSを紹介してきましたが「今もなんとかなっている。」「本当に必要?」と思う方もいるかもしれません。
ここでは子ども用GPSを持つメリットをお伝えしていきます。
子どもの位置を常時把握できる
子どもの位置を常時把握できると、親が仕事や他の用事をしているときにも子どもがどこにいるか確認できます。
子ども用GPSの基本機能であり、最大のメリットです。
学校に持っていくことができる
小学生、特に低学年のお子さんを持つ保護者にとって、毎日「ちゃんと帰って来るかな?」「少し遅い気がする」など下校時の心配は絶えないと思います。
「もうすぐ帰るよ!」など一言連絡をとれると安心するのですが、小学校にスマホや携帯を持つことは禁止されていることが多いです。
しかし、GPSはランドセルに入れておくだけで学校に持っていくことができます。入れておくだけで子どもの場所が分かるので、下校時の親のちょっとした心配をなくすことができるでしょう。
習い事、遊びなど1人行動時の安心につながる
登下校だけでなく、放課後の習いごとや友達との遊びなど子どもが1人で行動する時間は増えます。
「車通りの多い道を通ってないかな?」「校区外に遊びに行ってないかな?」などと気になることもあるでしょう。
子どもが1人で行動しているときにスマホで位置を確認できるだけで、その不安は解消されます。
また、家族で旅行や買い物に出かけた際に別行動をしたときの待ち合わせ、1人で留守番する時のちょっとした連絡などさまざまな場面で役立つかもしれません。
低学年のうちは迷子対策にもなりますね。
位置情報に特化しているためシンプルで低価格
子どもの位置を常時把握できるGPS。位置情報を知ることに特化しているので、キッズ携帯やスマホのように他の機能はついていません。
ボタンを押すだけなど使用方法も簡単なので、特に低学年のお子様は使いやすいでしょう。
機能がシンプルな分、端末代を抑えることができます。月額使用料も機種によりますが低めです。
キッズ携帯やスマホなどより持つハードルは低いと言えるのではないでしょうか。
キッズ携帯やスマホアプリも
ここまで子ども用GPSを紹介してきましたが、子どもの位置情報を知るものとしてキッズ携帯のGPS機能やスマホのGPSアプリなども利用できます。
すでにキッズ携帯やスマホを使用している場合はそちらを活用するとよいでしょう。
子ども用GPSは機能はシンプルで低価格。一方、スマホやキッズ携帯は位置情報の把握は言わばおまけの機能です。
通話やメール、アプリの利用がメインとなり様々な機能がついているので、その分価格は高くなります。
子ども用GPSで連絡をとれるのは、連携させたアプリを使用している保護者などと限定できます。
しかしスマホやキッズ携帯はメールやSNSなどを使用できる分、簡単に他者とつながることができるようになります。
学年が上がり交友関係が広がるとキッズ携帯等の利用を検討する場面も増えてきますが、知らぬ間に危険なことに巻き込まれる可能性があるかもしれません。
購入するタイミングは慎重に考える必要がありそうです。
ご家庭の利用目的、子どもの年齢や必要性を総合的に配慮して、合ったものを選択するようにしましょう。
まとめ
ここまで、小学生におすすめの子ども用GPS12選をご紹介しました。
ご家庭の使用目的に合った機能を持ち備えたGPSを、ポイントを押さえて選びましょう。
子ども用GPSとともに、日々の心配を安心に変えていきましょうね。
39g